ソクラテスの知恵袋・・・知りたがり屋のいろいろ好奇心

「へぇー、そうだったの?」を知ると、理屈抜きで楽しい、嬉しい、役に立つ。

102歳でも脳細胞はよみがえる‥母が証明

2か月ぶりぐらいで実家に行った。

母が大好きなドライブにでも連れていくか・・との思いで。

今年の3月10日で102歳になった母。

唯一の楽しみがドライブ。2時間でも3時間でも平気で乗っている。運転手の私の方がお尻やら腰やら痛くなって、

「はい、今日はここまで」と、終わりにするくらいだ。

すると、以前の母なら 「あ~ぁもう着いちゃった」と残念がっていたものだ。

が、この何か月は違っていた。

しぼんだ風船のようになってしまっていた。

私が実家に行くたびに母は目に見えて衰えていた。

私のことも「どちら様ですか」となるのが近いのかな、とドキドキだった。

ドライブに連れて行くにも、無表情で

「ドライブにいく?」「うん」だけ。

車が走ってもシートにちんまりと座っているだけで、「ウン」でも「スン」でもない。

もう、あんなに好きだったドライブさえも楽しくないのかなと思った。

これはもういよいよか?

お迎えが来るのか?

でも、もしそうなっても「老衰」でスーとと苦しまずに逝ってくれるだろう。

大往生じゃないか。

と、覚悟らしきものも私の心に芽生えていた。

 

ベットで寝ている母を起こす。

「ドライブに行く?」「行く行く」

あれ、今日はちょっと元気か?

着替えも案外スムーズに終えた

そして、「嬉しいわー、」としぼんだ風船になる前の、オーバーなアクションも復活している。

えっ?えっ?えっ?

車に乗り込む

「外に出られるなんてなんて嬉しんでしょう。」

「ふんふん」

鼻歌?何年ぶり?

車が走り出す。「ここ懐かしいわ、新しい建物が沢山建ったね」

新しくないけど、前からあったけれど。

ボケ具合はあまり変わっていないけれど、何かに反応することなどなかった。

お地蔵様を乗せたかのようだったのだ。

 

確かに何かが違う

極めつけは、コンビニの、竜田揚げを一個丸まる食べたこと。

しかも、「おいしいね。おいしいね。」といいながら完食。

 

そうだ、母は102歳で欠損歯が左上の3本だけだ。食べるという意欲が出たら、何でも食べられる。

 

どう見ても脳細胞が復活している。

なぜだ?

 

 

そうか、あれだ!と私は思いついた。母は

通いだったケア施設に泊まるようになっていたのだ。

最近では、かなり、長い間、一週間とか泊まらせてもらっている。

 

そこで、施設とはいえ小さな社会復帰をしているのだ。

 

人が沢山いて、話すことも姉と二人っきりの家とは比べ物にならないほどなのだろう。

 

コミニュケーションとは人にとって本当に大事なんだと今さらながら思う

 

 

本当にありがたいことだ。

 

それにしても、脳細胞はいくつになっても復活するという最近の学説は本当だったのだナ

 

母が証明してくれた。